認知症は脳の病気であると言われている。
しかし、脳が委縮していたり、原因とされるたんぱく質が沈着していても、なんの問題もなく生活している人は多い。
私のこれまでの体験では「周辺症状」と呼ばれている俳諧や不眠、奇声の原因の大半は、頭の中ではなく生活の中にある。
最も多いのは便秘だ。
ある老人施設では便秘に市内排泄ケアで、老人の問題行動は半分以下になったぐらいだ。
どうやら認知症の老人たちは、便秘の不快感を{周辺症状」という形で私たちに教えてくれていたのである。
いわば「周辺症状」は、身体不調の非言語的表現だと言ってもいい。
では、便秘にしないケアとはなにか。
下痢や浣腸を使おうとするのは感心しない。
だってそれは排せつケアではなくて後始末だかただ。
水分補給、線維性食品の接種、腹部のマッサージというのも感心しない。
というのも、これらは老人の便秘にはあまり効果がないからだ。
便秘には2種類ある。
ふん便が停滞している場所によって「大腸性便秘」「直腸性便秘」と呼ばれている。
水分、線維、マッサージは大腸性には効果があるが直腸性には効かない。
そして、老人の大半の便秘は直腸性なのである。
ではどうすればいいか。
直腸性便秘には別名がある。
「習慣性便秘」または「常習性便秘」である。
つまりこの便秘の原因は生活習慣にある。
最も多い原因はオムツを当てられたことだ。
上を向いたままでは物理的にも出ない。
これを私は、「オムツ性便秘」と名付けた。
便秘にしない排せつケアとは便意をもよおしたとき、または朝食後にトイレにちゃんと座ってふんばること。
こうした当たり前の生活習慣が認知症老人の落ちついた生活をつくるのだ。
このコラムを読んだ時ハッとした^ ^*だった
今日は番犬塙チェリーの命日でした・・・
沖縄から始まったさくら前線釧路で終えん
台地に這うように咲く小さなチシマザクラ
いつの日か逢いたいものだ