隠し味のみそがミソ パスティにして販売 ~産経新聞7月30日~
志賀直哉や武者小路実篤ら白樺派の文人たちが食べていたという「白樺派カレー」を
取手市戸頭のパン工房「クーロンヌ」=南條史人店長(34)=が復活させ、
パイ生地でカレーを包んだ「パスティ」にして8月10日から販売する。
白樺派カレーは、隣接する千葉県我孫子市の手賀沼周辺に居を構えていた白樺派の
文人たちが食べていたカレーで、隠し味にみそを使うのが大きな特徴。
このカレーで町おこしをしようと、我孫子市民らが「白樺派のカレー普及会」設立。
同店は同普及会からの依頼で、パスティにして白樺派カレーの味を再現した。
パスティは英国では、弁当感覚で食べられている食品。
小麦粉やバターなどで作った1枚のパイ生地を二つ折りにし、間に具を入れる。
今回は、具に白樺派カレーを使う。
「生地とカレーをマッチさせるのに苦労した」というのは、レシピを考案した南條店長。
「腐りやすいのでジャガイモは入れず、ニンジンとタマネギ、豚肉、みそなどを使ってみた」と話す。
できあがったパスティは「もう少し小さくしたかったが、インパクトがないので大きくした」
(南條店長)というように、長さ15センチ、幅8センチ、厚さ4センチとなかなかのボリューム。
同店は茨城と千葉に8店舗あるが、パスティは取手店と千葉県柏市にある2店舗で、
1個350円で販売する予定。
南條店長は「当初は1店舗で20~30個作りたい」と話している。
販売開始は、同普及会が定めた「白樺派のカレーの日」の8月10日を予定している。