関東鉄道竜ケ崎線

110周年記念でヘッドマーク  ~常陽新聞 100815~

龍ケ崎市の佐貫駅と竜ケ崎駅約4・5㌔間を結ぶ関東鉄道 (土浦市真鍋、 須田哲雄社長) 竜ケ崎線が14日、 開業110周年を迎えた。 私鉄ローカル線の廃線が相次ぐ中、 県内の私鉄で最も長い歴史を刻んでいる。 110周年を記念して同日、 列車の先頭に3種類のヘッドマークが取り付けられ、 写真撮影する鉄道ファンの姿がひっきりなしに見られた。
 
走行している車両は、 キハ532形の532号、 キハ2000形の2001号と2002号の3種類で、 それぞれ、 線路や機関車、 2000形車両をかたどったヘッドマークが取り付けられた。
 
竜ケ崎線の待合室では110年の歴史を振り返る写真展が同時開催され、 すでに廃車となっている4号機関車や、 キハ2000形の2001号がクレーン車で線路に入った当時の写真など13枚が展示されているほか、 1913年 (大正2) の時刻表などが展示されている。
 
110周年記念乗車券 (1セット1000円) も同日から販売開始された。
 
ヘッドマークの写真を撮りに、 神奈川県横浜市から訪れた男性会社員 (37) は 「全国のローカル線の中でも竜ケ崎線は、 一両編成で、 ディーゼル車で行ったり来たりしている。 他のローカル線が廃線になったり、電化されたりする中、 味わいがある」 などと魅力を話していた。
 
竜ケ崎駅の小倉正春助役 (38) は 「110周年を迎え、 これからも竜ケ崎線をどうぞよろしくお願いします」 としている。
 
同線は1900年8月14日開業した。 駅は佐貫、 入地、 竜ケ崎駅の3駅で、 全線の所要時間は7分。 単線で列車同士が行き違う場所がないため、 一つの車両が始発駅から終着駅まで行き来している。 現在も通学や通勤に利用されているが、 1日当たりの輸送実績は2837人 (2004年) で、 6000人以上の利用者があった1975年ごろと比べ半分以下に減少している。

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