茨城野菜ブランド化

 茨城野菜PR強化 知名度向上へ都内朝市 ~茨城新聞 100816~

 県は、首都圏市場やネット市場での本県農産物の知名度アップに力を入れる。東京・赤坂や有楽町の中心部で人気を博している農産物朝市(マルシェ)に本年度から出店し、「茨城野菜」を継続して販売。インターネットの県産品サイトの改装やネット販売なども充実させる。本県野菜は農業産出額では全国2位だが、ブランド力が十分ではないとの指摘もあることから、新規の〝市場〟にアピールする狙いだ。

 マルシェは都内各地で開かれ、消費者の人気を集めている。本県ほか全国各県が地元の農産物を持ち寄り、1テントずつ出店。アンテナショップの役割も果たしている。
 県は、東京のマルシェへの出店を今年5月から始め、7月末まで毎週土曜、赤坂アークヒルズで実施。8月からは毎週土日曜、JR有楽町駅前の交通会館内に出店し、当面継続する方針だ。
 マルシェでは、本県産品のうち、旬や売れ筋の商品を集め、販売している。主にメロンや小玉スイカ、トウモロコシ、コシヒカリ、ジャンボシイタケ、菓子などで、贈答用品も取り扱う。
 運営は、国の緊急雇用対策で4人を採用し、農産物の入荷・販売、商品の説明を任せた。県観光物産課は「出店しているマルシェには場所の高級感やブランド力があり、都内の消費者への知名度を上げられる」と期待する。
 アークヒルズでは、県とは別に、県内にゴルフ場を持つ会社が独自に本県農産物を扱う「いばらき市」を現在も運営し、好評。
 県は、農業生産者らを対象に、マルシェを含め首都圏の販売イベントへの出店費用を一部補助する制度を秋以降に始める。出店を促し、知名度向上や販売拡大などで相乗効果を高める。

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