成長戦略支援、本県第1号に筑波ハム ~常陽新聞100917~
直売所内の新工場整備に融資
商工中金水戸支店は16日、食肉加工業・乳製品製造販売の筑波ハム(中野正吾会長、つくば市下平塚)の筑波ハム直売所「陣屋」内の新工場整備が政府の新成長戦略に設定された設備資金として認定され1億円を融資したと発表した。同社の創設した成長戦略総合支援プログラムの本県第1号となった。
同社は構想段階で情報の提供や経営者との連携を図りながら、成長計画策定の必要性や基本的方向性の共通認識を醸成。具体的な計画策定段階で、資金計画や各種コンサルティングなどのサポートを行う。策定した計画は成長戦略企業認定委員会などで、新成長戦略計画として認定する。
筑波ハムは現在、各種ハム、ベーコン、ソーセージ、乳製品などを製造・販売し、好評を博している。また、レストラン「自然味工房」も人気だ。さらに、地元の生産者と連携して独自に開発し、今年から販売開始した「つくば豚」は深みのある味わいが高い評価を得ている。
今年、創業30周年を迎えることもあり、新工場を含めた直売所を整備することにした。工場はハムやソーセージの製造工程が見学できる。最大70人が参加できるハムづくり教室も開催する。
直売所では、筑波ハムの加工品はもちろん、「つくば豚」の精肉、揚げたてのコロッケやメンチ、地場農産物などが購入できる。
場所は自然味工房の近くで、敷地面積は約7590平方㍍、建物面積は約1320平方㍍。10月16日にオープン記念式典を実施する。17、18日にお客様感謝デーを開催、ハムなどの加工品はもちろん、飲食も2割引になる。
中野会長は「創業30周年を迎え、新たな事業に挑戦したい。新工場ではハムづくりの工程も見学できる。揚げたてのコロッケなどもそろえ、夕食の買い物ができる店舗にしたい」などと夢を広げている。
我が家のハム造りは筑波ハム直伝 筑波ハム直売所「陣屋」オープンが楽しみです