野菜やコメを移動販売-龍ケ崎市「将来は買い物難民の助けに」 ~常陽新聞 100923~
龍ケ崎市社会福祉協議会が9月から月2回、地元産の野菜やコメ、花木などの移動販売を開始した。商店街の衰退で日用品の買い物に支障を来たす高齢者が増える中、将来は、買い物難民と呼ばれるお年寄りの助けになれればという。
「福祉の店・移動店」で、知的障害者や身体障害者と社協のスタッフらが、ワゴン車に野菜などを積み、1日市内5~6カ所を回る。ナスやピーマン、小松菜など農家から直接購入した季節の新鮮な野菜7~8種類と、同市板橋地区で収穫した新米、地元産のもち米で農家が手作りした揚げもちなどを販売している。
障害者の就労機会を増やそうと、2000年から週2回、パンの予約宅配を展開してきた。現在も市内の計約230件が顧客となっているが、10年経過し購入量が減少傾向にあるなどから、取り扱い商品を増やそうと、試験的に移動販売に挑戦することになった。
販売先は現在、社協の給食宅配を利用している一人暮らしのお年寄りや、パンを購入してくれる顧客の自宅近辺など。馴染み客から近所の人に声を掛けてもらい利用者を増やしている。軌道に乗れば、閉店した店が多い商店街などへも定期的に巡回したいとしている。
22日訪れた同市羽原の在宅ケアセンター「わかさ羽原ビレッジ」では、入所しているお年寄りが揚げもちを試食したり、スタッフが新鮮な野菜を購入したりしていた。同ビレッジは「認知症のお年寄りは買い物に出掛ける機会もないので、試食したり商品を見るだけいい刺激になる。定期的に来てくれれば」と話している。
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