県トラック協会県南支部、取手市と協定

災害時、無償で救援物資運搬 ~常陽新聞101013~

取手市と県トラック協会県南支部(安達實支部長)は12日、同市寺田の同市役所で災害時物資輸送業務協定を締結した。取手市などで災害が発生した場合、同支部は市の要請に基づき、救援物資を無償で被災地に輸送する。救援物資の輸送は、実費を自治体が負担するのが通例だが、無償で実施するのは県内で同支部が初めて。

取手市が災害時相互応援協定を締結している県内の他43市町村、静岡県御殿場市、福島県相馬市など県外5市村も応援対象となる。市の要請があれば同支部は、県内43市町村と県外5市村にも無償で救援物資を輸送する。

安達支部長は「『トラックはマナーが悪い』などといわれることから、悪いイメージを払しょくしようと同支部では、社会との共生を掲げ、チャリティーゴルフコンペを開催して交通遺児救済に役立ててもらうなどの活動を展開してきた。今回の協定もその一環。業界としてお手伝いができれば」と話している。

藤井信吾市長は「必要なところに物資が輸送されることは大変ありがたく感謝している」などと述べた。

同県南支部は龍ケ崎、牛久、つくば市など8市町村の98社で構成。トラックなど計2760台の車両を保有する。県トラック協会と市町村との災害協定締結は、水戸、筑西、小美玉市に次いで県内4市目。今後さらに支部内の他市町村と順次、協定を締結していく方針だ。

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