龍ケ崎市、家庭や給食廃油を回収

BDFに精製し再利用   ~常陽新聞 101021~

龍ケ崎市は11月から新たに、市地域女性団体連絡会(坂本豊子代表)と牛久市の協力を得て、各家庭や市給食センターで出される使用済み食用油を回収し、バイオディーゼル燃料(BDF)に精製して、資源物や粗大ごみ回収トラック2台の燃料として使用すると発表した。年間計約1万㍑の廃油を回収し、ごみ収集車で年間約3000㍑のBDFを使用する計画で、軽油を使用した場合と比べ二酸化炭素約7・9㌧の排出を抑制する計算になる。

家庭からの廃油回収は、同女性団体のメンバー約300人が取り組む。市内3カ所に設置された資源物回収所などで回収し、1㍑当たり1円で同団体が市から買い取る。回収した廃油は、県地域女性団体連絡会(桜井姚子代表)所有のつくば市内にある機械でBDFに精製し、今度は市が1㍑当たり108円で市女性団体から購入してごみ収集車の燃料として使用する。

同女性団体は合わせて10月から、市内約2㌶などで菜の花を栽培「菜の花プロジェクト」をスタートさせたばかり。畑やプランターなどで菜の花を育て、種を収穫して食用油を精製し、メンバーが食卓で使用。廃油を回収しBDFにする計画だ。市内の小中学校19校も参加し、学校の花壇やプランターなどで菜の花を育てる計画で、来年以降は、同プロジェクトで生産したなたね油の廃油も回収する予定だ。

市給食センターの廃油は、牛久市が1㍑3円で龍ケ崎市から買い取り、牛久市所有の機械でBDFに精製する。出来上がったBDFを龍ケ崎市が軽油市場価格で牛久市から買い取りトラックの燃料として使用する。市給食センターからは年間約8000㍑の回収を予定している。

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