利根の廃校に現代美術 ~常陽新聞101107~
地元作家らが出品
廃校になった利根町布川の旧布川小学校校舎で、 地元在住の現代美術作家らが作品を発表する展覧会 「臨時現代美術館」 が15日まで同校で開かれている。
芸術活動を通して町を活性化したいと、 同町の芸術家と市民らでつくる「アートネ旧布川小実行委員会」 (内呂尚史委員長) と「ドメスティックアートプロジェクト四方山荘実行委員会」 (菅野麻依子代表) が主催し、 昨年に続き2回目の開催となる。
同町は東京芸大取手キャンパスが立地する取手市の隣町で、 同大卒業後、 町内の古民家などを借りて制作活動に取り組む芸術家などが拠点を構えるようになっているという。
同展は、 同大出身者を中心に町内在住の芸術家ら計21人が、 各教室ごとにそれぞれ、 絵画や造形、 書、 映像などを展示している。
紅葉して散った桜の葉を同校の校庭で拾い集め、 1枚1枚貼り付けて赤く染まった巨大な雲の形にした正木浩司さんの作品 「紅雲」、 古代文字の書で知られる中村竫子さんの書などが展示されている。
期間中、 会場では多彩なワークショップが開催される。 書家の中村さんの教室では、 来場者が古代文字を書く体験ができるほか、 出展した芸術家の指導で粘土で小物を作る体験教室も開かれる。
入場無料。 開館時間は午前10時~午後5時。