ボランティアバス人気 宮城日帰り、GW後も継続運行 ~茨城新聞2011.05.05~
ゴールデンウイーク期間中、大震災の被災地・宮城県内に日帰りで走らせているボランティアバスに、ツイッターで広がり全国から希望者が殺到しているため、運行する水戸市城東のビィーフリー石塚観光(綿引薫社長)は、今後も長期間継続運行することにしている。綿引社長は「赤字でも復興を見届けるまでバスを送り出したい」と話している。
ボランティアバスは石塚観光と県社会福祉協議会の共催。ボランティア保険代や経費、運賃の一部を県社協が補助し、1人3千~4千円の低価格帯でゴールデンウイークの祝祭日、日帰り昼食付きを実現した。現地のボランティアセンターと緊密に連絡し、必要な道具類を各参加者に伝え、送り出す方式だ。
ツイッターで話題になって首都圏から申し込みが相次ぎ、次第に西日本にも拡大。2日現在、22便約900人が住宅の後片付けなどを行っている。遠隔地からの参加者は全員、水戸市周辺で前後泊している。
実施済みの第1、第2便の宮城県東松島市では、女性のボランティア参加者にトイレ使用を申し出る被災者がいたり、休憩中のバスも現地のお年寄りを無料で送迎するなど、採算度外視の運行が評判となり、リピーター希望者も続出。現在は延べ1200人もの希望者が殺到、原発で県外避難状態の福島県いわき市の参加希望者もいる。ゴールデンウイーク期間中はほぼ限界で、県社協は6月の土日運行を決定。同社は単独でも8月の夏休み以降、開催の予定。
ひたちなか市の青年会議所役員時代に宮城県石巻市と姉妹都市提携し、綿引社長自身も約15年間親交を結んできた石巻市などが甚大な被害を受けただけに「交流のあった人が亡くなったり、行方不明のまま。復興を見届けるまで走らせたい」と意気込んでいる。
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