ナタネ油の製造で特産物づくり 取手

~常陽新聞20110522~

菜の花、ヒマワリで特産品づくり

取手市がNPOと協働

耕作放棄地で菜の花 (ナタネ) やヒマワリを栽培し食用油を製造している

NPO 「バイオライフ」(龍ケ崎市佐貫町、松田敬治理事長、 会員20人) が、

 取手市と協働で、 地域循環型の特産品づくりに乗り出す。

2011年度から本格始動する農業者戸別所得補償制度で

ナタネが対象に加わったことから、 市内の農家に耕作放棄地での

ナタネ栽培を呼び掛けているほか、 05年に廃校になった

旧高須小学校の特別教室棟内に、 近く搾油作業所を開設する。
 
同NPOは08年秋から、 取手市戸頭や下高井の耕作放棄地3㌶で

ナタネやヒマワリを栽培し食用油を生産している。

09年からは同市内の学校給食に提供しているほか、一部は瓶詰めにして、

 県南地域の農産物直売所などで200㍉㍑入り750円で販売している。
 
ナタネは、 多量摂取すると体に悪いとされるエルシン酸を含まず、

グルコシノレート含有量も低い 「キラリボシ」 という品種を栽培、

 ヒマワリは体に良いオレイン酸やビタミンEの含有量が多い 「春りん蔵」 という

品種を栽培しているのが特徴だ。

キラリボシを使った揚げ物は、 からっと揚がるほか、

 ヒマワリ油の味はくせが無いという。
 
今年は同市内4・5㌶の耕作放棄地でナタネとヒマワリを栽培し、

市内の農家にも栽培を呼び掛けている。 

旧高須小に新たに開設する搾油作業所は、

これまで河内町内に設置していた作業所が手狭だったことから移設する。

開設を前に、 22日午前11時から午後3時まで同市高須の旧高須小で、

ナタネ油とヒマワリ油を使った揚げ物やサラダドレッシングなどの試食会を開催し、

 今後の取り組みなどをPRする。
 
同NPOの塩川富士夫理事(52)は

「将来、 栽培面積が増えれば、 生産量を増やし食用油の販売価格を値下げして、

 地元の人が地元で作ったものを消費する地産地消が成り立つようにしたい」 とし、

 「新しく開設する搾油作業所は、 どこで取れたものをどのように作ったかなど

製造工程をオープンにして、 自分で栽培したナタネやヒマワリで

搾油体験ができる施設にもしたい」 と話している。
 

常陽新聞20110522

 

バイオライフさんからの情報は毎月Toride Mainichiで紹介させていただいております。

22日午前11時から午後3時まで同市高須の旧高須小にお出かけください。

Tags:

Leave a Reply