取手駅西口地区構想案策定 ~常陽新聞2011.05.26~
ウエルネスプラザ整備へ、凍結の自由通路建設も
取手市は25日、JR取手駅西口地区約6・5㌶で進めている駅北土地区画整理事業
(1993~2013年度、事業費約177億円)の土地利用構想案を発表した。
4月の市長選で2期目の当選を果たした藤井信吾市長が公約に掲げた
健康・医療・福祉・環境による中心市街地活性化のシンボルとなる仮称
「ウエルネスプラザ」を14年度までに駅前の県学生寮跡地に建設する計画を
盛り込んだほか、JR東日本が昨年、取手駅の橋上駅舎化計画を
断念したことを受けて市が整備を凍結していた駅西口と東口を結ぶ
橋上の東西自由通路建設計画も盛り込んだ。
「ウエルネスプラザ」は、介護予防・身体能力の回復・生活習慣病予防などを
目的としたトレーニング機能、子育て相談・サービス機能、高齢者の在宅医療を
支援する地域包括支援機能、多世代の健康相談窓口となる保健機能のほか、
貸し自転車による市内の観光の発着拠点機能、企業バスや送迎車の発着機能などを備える。
今年度中に施設計画や整備手法を検討し、12年度に設計、13年度に着工する計画だ。
合わせて駅に接する隣接街区に、各種の診療所などを集約した
医療福祉施設を整備する計画。整備手法については民間事業者から提案を公募し、13年度までに整備する計画だ。
橋上の東西自由通路は、駅前歩行者デッキと接続し、駅のコンコース部分を活用して整備する。
合わせて、駅西口の歩行者デッキを北側の医療福祉施設整備街区方面に
延伸する歩行者回遊経路を建設する。
同構想案の策定に合わせて市は、6月1日開会の6月議会に提案する補正予算案に
①ウエルネスプラザ整備計画策定調査費735万
②医療福祉施設建設街区の造成工事費3500万円
③同街区に歩行者回遊経路を延伸する実施設計費3150万円
④同街区に自転車駐輪場を整備する実施設計費1200万円―の
計約8640万円を計上する。
藤井市長は「空洞化が顕著に現われている取手駅周辺地区を
日も早く活性化させていくため、パブリックコメントの終了後、
速やかに事業に着手したい」としている。
同構想案は市ホームページなどで公表し、
6月1日~30日までパブリックコメントを実施する。
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