ガスタンクが巨大カメラに 10年に1度の定期点検活用 ~常陽新聞20110925~
ガスタンクにレンズを取り付けて巨大なカメラに変身させ、 内側のタンクの底に、
周囲の風景を映し出したアート作品が24日、 取手市井野、
東日本ガス取手本社内で関係者にお披露目された。
10年に1度のタンクの定期検査時期を利用して、
東京芸術大学の佐藤時啓教授が制作した。
佐藤教授は、 カメラの仕組みを用いた巨大装置を制作し、
周囲の風景を長時間露光する写真作品など、 光をテーマにした写真家として知られる。
「ガスタンク・カメラオブスキュラプロジェクト」 で、
取手アートプロジェクト実行委員会 (池田政治委員長) が、
タンクを所有する都市ガス製造・販売会社 「東日本ガス
」 (飯島徹社長、 本社・千葉県我孫子市) と共同で開催した。
タンクは直径23㍍の球体。 通常は約6000立方㍍の
都市ガス (天然ガス) の気体が入っている。
定期検査のため内部のガスが抜かれたタンクの上部に、
直径20㌢のレンズと鏡を取り付け、
タンク内側の底部をスクリーンに見立てて映像を映し出した。
真っ暗なタンクの内側には、 上部のレンズから光が差し込み、
青い空に浮かぶ白い雲や、 地平線に沿って県立藤代高校校舎、
日清食品関東工場などのほか、 遠くに筑波山などが映し出された。
常磐線の線路を鉄道が走る様子もとらえられた。
24日は取手アートプロジェクトや東京芸大の関係者約50人が参加した。
参加者は、 約2㍍のはしごをよじ登って、
タンクの底の約50㌢の円形の穴から真っ暗なタンクの内側に入り、
幻想的な世界に浸った。 市内から参加した主婦の鈴木泰子さん (64) は
「宇宙にいるような神秘的な体験だった」 と感想を話していた。
佐藤教授は 「球体のタンクは、
光が水晶体を通って網膜に映像が映し出される眼球と同じ構造をしている。
尋常でない空間の中で、 巨大な光の彫刻を体感してくれれば」 と語っている。
取手駅からガスタンク・カメラオブスクラプロジェクト専用バスで東日本ガスに向います
取手アートプロジェクト2011
ガスタンク・カメラオブスクラプロジェクトが
東日本ガス㈱の球形ガスタンク解放検査のタイミングを利用して行われました
ガスタンクにカメラを設置し内部に入り撮影したものです
明るさが足りずタンク内部のわずかな光をとらえることができませんでした。
5年後の一般公開に再トライ!
描きかえられるこんなガスタンクになる
足場に包まれたガスタンク
佐藤時啓(ときひろ)さんの活動映像放映
いざ タンク内部にGO!
タンク内部には白いシートが引きつめられていました
声が響き渡る真っ暗で不思議な空間は、動画でご覧ください
アートプロジェクトよりお知らせ
Tags: 取手
ありがとうございます~!すごく詳細なレポートに驚きました。お知らせの告知まで・・・感謝です!
一般公開の実現に向けて、頑張ります!
またよろしくお願いします。
飛び入り参加にもかかわらず対応していただき有難うございました。
アートのまち取手
楽しいまち取手
やれることがいっぱいありそうですね。