年に一度の丸1日休みと言う貴重な1日
さて、どう過ごす?
毎日新聞雑記帳 12月31日
筑波山(茨城県つくば市)特産の「福来(ふくれ)みかん」とビールを原料にした発泡酒「福来プレミアム」を、筑波山旅館組合青年部とシャトーカミヤ(同県牛久市)が開発した。元日に発売する。
直径3センチと小ぶりで、普通のミカンより酸味が強いことに目を付けた。ビールの苦みと混ざり合って刺激的な味わい。アルコール度数は約3%。果汁が20%入ってさわやかな香りが漂う。
組合員が手作業で皮をむくため、加盟旅館・ホテルでの限定販売。ジョッキ1杯600~800円。青年部長の蔵本剛さん(42)は「筑波山神社で初詣での後に飲めば、福が来ます」とPRする。
毎日新聞女の気持 12月31日 2008女の気持アーカイブ
お年玉の終わり
二十数年続いた2家族5人の孫へのお年玉配りは、今年の正月で終わった。次々に成人した孫から辞退の申し入れがあった。
お年玉を用意するのは家長の役目で、夫は上下なしに同額のお金を入れ、それぞれに一言書き、神棚に祭ってから手渡していた。
まだ小学生の孫がお年玉の空き袋をごみ箱に捨てたことがあった。彼にとっては、おもちゃの空き箱の感覚でしかなかっただろうが、見つけた私は、胸に納めておけなかった。「このお年玉袋は、来年の引換券にします。大切にしない人には、来年は上げませんよ!」と、紙袋の裏に書いて、その孫に渡した。それが始まりで、次の年から、みんながお年玉の空き袋を持ってくるようになった。
中学生ともなると、私の思いが分かるらしく、「お年玉、大事に使いました」と、感想を書いてくる孫がいて、引換券は「お年玉通信」の役目に変わっていた。空き袋を受け取る時は、意地悪しているような嫌な気分もしたが、今では、思い出がたくさんできてよかったと、逆に喜んでいる。
亡き夫から引き継いだお年玉配りの役目を終え、暮れが押し迫ってきた今、ホッとするよりも寂しさが大きい。お年玉の空き袋には孫たちの弾んだ笑い声がいっぱい詰まっていた。私は十分すぎるほどのお返しをもらっていたのだと気づいた。