大切なのは視点や視野をどうするかということ

暑かったこの夏以降、北極海を覆う海氷の面積が小さくなっていると、何度か報じられた。氷が消えていくペースが予想以上に速く、これまでで最小の面積になったというのだ
▼地球温暖化に対する警鐘が鳴らされ続けている。それを裏付けるものなのだと理解できるが、過去の海氷の様子と比較した画像を示されると強い説得力をもって迫ってくる
▼その画像を含めた観測の結果は、米の航空宇宙局や日本の宇宙航空研究開発機構によるもの。宇宙からの目線での指摘だ
▼少し高い所に上がれば見え方は変わる。宇宙からとなればなおさらだろう。近づけば細かい所まで分かるが、離れれば視界は広がる
▼日々の暮らし、日用品の価格が気に掛かる。暮らしやすい社会を支える自治体や国の財政、そして政治の在り方も気になる。島の領有権をめぐりせめぎ合う隣国との関係も気が気でない
▼この地球に暮らしていれば気になることが次々と押し寄せる。その課題をどう解決するのか、進むべき道をどう定めるのか。そんなことを考えるとき、大切なのは視点や視野をどうするか、ということなのではないのか。宇宙発の画像を目に思いが巡った

いばらき春秋 ~茨城新聞20121005~

暑かったこの夏以降、北極海を覆う海氷の面積が小さくなっていると、何度か報じられた。氷が消えていくペースが予想以上に速く、これまでで最小の面積になったというのだ

地球温暖化に対する警鐘が鳴らされ続けている。それを裏付けるものなのだと理解できるが、過去の海氷の様子と比較した画像を示されると強い説得力をもって迫ってくる

その画像を含めた観測の結果は、米の航空宇宙局や日本の宇宙航空研究開発機構によるもの。宇宙からの目線での指摘だ

少し高い所に上がれば見え方は変わる。宇宙からとなればなおさらだろう。近づけば細かい所まで分かるが、離れれば視界は広がる

日々の暮らし、日用品の価格が気に掛かる。暮らしやすい社会を支える自治体や国の財政、そして政治の在り方も気になる。島の領有権をめぐりせめぎ合う隣国との関係も気が気でない

この地球に暮らしていれば気になることが次々と押し寄せる。その課題をどう解決するのか、進むべき道をどう定めるのか。そんなことを考えるとき、大切なのは視点や視野をどうするか、ということなのではないのか。宇宙発の画像を目に思いが巡った

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