毎日新聞 2012年12月11日 東京朝刊 男の気持ち

男の気持ち:年賀状 さいたま市岩槻区・山形明大(無職・71歳)
毎日新聞 2012年12月11日 東京朝刊
今年も、喪中あいさつのはがきが届く季節になりました。この年齢になりますと、先輩や、仲間が遠いところに逝ったという知らせが多くなり、寂しい限りです。
今年の正月、現役時代に仕事でお世話になった方から年賀状が届きました。二十数年来、年賀状だけの交流の人でしたが、賀状には「あなたには公私にわたり、大変、大変お世話になり、まことに有難うございました」と、珍しく添え書きがありました。簡単な文章ですが、何か気になる一枚で、この1年、心にひっかかっていました。
先日届いた喪中はがきに、その人の奥様から、2月に夫は亡くなりました、とありました。気に掛かっていたことが現実となり、遅ればせながら、ご冥福を祈っております。
病名は存じませんが、このような別れもあるんだなあと、その一枚の年賀状をしみじみとながめている次第です。
毎年、賀状を書くのがおっくうになり、どうして枚数を減らそうかと年末の思案のしどころでしたが、たった1枚、1年に1回出す賀状の存在感を改めて思い知らされました。
減らそうなどと、けちな思いは捨て、この年末も一枚一枚に思いを込め、頑張って賀状づくりに精を出します。

男の気持ち:年賀状

今年も、喪中あいさつのはがきが届く季節になりました。この年齢になりますと、先輩や、仲間が遠いところに逝ったという知らせが多くなり、寂しい限りです。

今年の正月、現役時代に仕事でお世話になった方から年賀状が届きました。二十数年来、年賀状だけの交流の人でしたが、賀状には「あなたには公私にわたり、大変、大変お世話になり、まことに有難うございました」と、珍しく添え書きがありました。簡単な文章ですが、何か気になる一枚で、この1年、心にひっかかっていました。

先日届いた喪中はがきに、その人の奥様から、2月に夫は亡くなりました、とありました。気に掛かっていたことが現実となり、遅ればせながら、ご冥福を祈っております。

病名は存じませんが、このような別れもあるんだなあと、その一枚の年賀状をしみじみとながめている次第です。

毎年、賀状を書くのがおっくうになり、どうして枚数を減らそうかと年末の思案のしどころでしたが、たった1枚、1年に1回出す賀状の存在感を改めて思い知らされました。

減らそうなどと、けちな思いは捨て、この年末も一枚一枚に思いを込め、頑張って賀状づくりに精を出します。

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