おうちボランティア

女の気持ち おうちボラ 毎日新聞 20140729

公務員を退職して6年。仕事から離れた後の私の希望は今までできなかった趣味を楽しんだり、時にはボランティアをしたり、社会とつながっていたいと考えていた。しかし、人生は予想外なことが起きるもの。一つは、夫の脳梗塞(こうそく)の発病。

次は、実家の父が私の自宅近くのホームに入居となったこと。面会や呼び出し電話もあり、あたふたと掛け持ち介護が続くことになった。その間には自分のがんの手術もあって、めまぐるしく年月が流れていった。

世間には、もっともっとハードな生活の方がいることも分かっているので、弱音は吐きたくない。でも時には、私の老後はどうなるのかと暗い気持ちになることも。でも最近は、元々やりたかったボランティアを自分の家族にしていると発想を変えた。つまりおうちでボランティア、「おうちボラ」ということだ。私の手助けが役立つなら希望通りかなと。

でも時には、同世代が生き生きと社会の中で活動していると、うらやましい気持ちになる。

が、今は、そういう方々に、自分にはない時間とエネルギーを存分に使って社会への発信に励んでほしいと願っている。

おうちボラの私は、社会の外野にいてもアンテナは伸ばしていたい。同世代の活躍を自分のパワーにしたいと思っている。

 

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