男の気持ち ありがたい年金 毎日新聞 20140906
「年金(の受給額)が少ない」とか「消費税は上がったのに、
年金は減った」という不満の声は多い。
しかし、私は「年金はありがたい」と思っている。
現職当時、私は家庭のことはほとんど無関心で、
子育て、買い物、炊事はもちろん、家庭菜園、庭木の手入れや雑草の処理など
すべて妻がやっていた。
退職後は家の中でラジオ(テレビはあまり見ない)を聞き、新聞を読み、
外出するのは図書館、書店、買い物(妻に頼まれたものも含め)に出かける程度。
一方、妻はこれまでと同じ仕事をこなしている。
そのような勝手ができるのも年金をもらっているから。
もちろん年金は少ないよりは多い方がいいし、消費税など出ていくものは少ない方がいい。
しかし、そんな都合のいいことは望めない。
私は2カ所の病院にそれぞれ数週間に1度、治療に行っている。
その支払いはいつも500円以下。「これでは健保も赤字だな」と思ってしまう。
何事についても、不満を言えば切りがない。
しかし、現状で特段困ることはない。
「満足度」なる考え方があるそうである。
しかし、満足の感じ方は人によって違う。
「預金が50万円あればうれしい」という人もいる半面、
「1000万円あっても、もっとほしい」と思う人もいるだろう。
何事も感謝の気持ちで過ごしたい。
Tags: 毎日新聞