奈良県上北山村「ナメゴ谷」 尾根を昇る“赤い龍”
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産経新聞 20161120
朝日を浴び、紅葉した木々が鮮やかに輝き出す。まるで龍が尾根を昇っていくような光景が浮かび上がった。
奈良県東南部に位置する上北山村。547人(11月1日現在)が暮らし、総面積の約97%を山地が占める。東に大台ケ原山地、西に大峰山脈など、雄大な山々と原生林に囲まれた自然豊かな村だ。
隣接する天川村へ抜ける国道309号から望む「ナメゴ谷」の絶景は今年、県広報誌の表紙やテレビ、雑誌などに多く取り上げられ、知名度が急上昇した。
山肌の緑の多くは昭和30年代に植林された針葉樹の杉。紅葉している尾根筋は桜、ブナ、ミズナラ、ヒメシャラなどの広葉樹だ。山火事の延焼防止などのため、針葉樹と比べて燃えにくい広葉樹をそのまま残したという。秋は黄、赤、オレンジと鮮やかに紅葉、春には尾根の所々が淡い桜色に染まる。
紅葉の見頃を迎えた12日の土曜日には、早朝から多くのアマチュアカメラマンらが集まった。その数およそ80人。
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