新聞折り込み
根強い影響力 接触率・利用率トップの8割台 購読者広告媒体アンケ
毎日新聞 2019年6月25日
県内の新聞購読者に広告の媒体に関するアンケートをしたところ、「接触率」と「買い物に活用する利用率」で、新聞の折り込み広告が8割台半ばに達した。特に、接触率は他の媒体を大きく引き離してトップ、接触頻度も「ほぼ毎日」が7割近くに上った。新聞購読者に対する折り込みの根強い影響力が裏付けられた。
アンケートは、県内の新聞販売店でつくる「県新聞販売連合会」などが実施。今年1月までの4カ月間、新聞販売店の集金時に対面で8812件の回答を得たという。
買い物やサービスに必要な情報をどの広告媒体から得たかという広告接触率(複数回答可)は、折り込みが84・8%で最多。新聞(27・4%)▽テレビ(25・4%)▽インターネット(23・4%)の3倍以上だった。よく似た媒体でもあるポスティングは5・4%にとどまった。
世代別では、40代以上はいずれの世代でも接触率が8割を超え、特に60歳以上の高齢世代でネットを圧倒した。一方、20代までは5割弱にとどまり、7割以上だったネット広告が大きく上回った。若い世代ほど影響力が低下する傾向がうかがえる。
購買行動への折り込みの利用率は83・9%で、ほぼ毎日、全てのチラシに目を通す購読者が31・4%もいた。20代までの世代での利用率も6割あった。
連合会は「デジタル媒体へのシフトが進むが、アナログ媒体の折り込みへの接触度はいまだこれに比肩できる」と分析している。
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