早咲きの桜で、日立市固有の品種として登録されている「日立紅寒桜」がことしも咲き始め、一足早い春の訪れを感じさせています。
昭和40年代に市内で見つかったとされる「日立紅寒桜」は日立市固有の桜として平成18年に品種登録されています。
日立市内には公園や緑地などにこの桜の木がおよそ320本植えられていて、ことしも今月はじめから少しずつ花が咲き始めています。
このうち、市内の桧沢緑地に1本だけ植えられている「日立紅寒桜」はすでに2分咲きほどで、薄いピンク色の花が一足早い春の訪れを感じさせています。
日立市によりますと、桜は開花する前に一定の寒さが必要ですが、ことしは暖かい日が続いた影響で、例年より10日ほど遅く開花したということです。
日立市さくら課の湯田健一課長は「寒い時期に咲く桜を見て、春を感じてもらえたらうれしいです」と話していました。
日立紅寒桜は、来月下旬から3月上旬にかけて満開を迎えるということです。