幹細胞移植し葉の神経再生

産経新聞 20200707

産業ガス大手のエア・ウォーターは1日までに、歯の神経を再生する治療法を実用化したと発表した。歯の内部に含まれる幹細胞を培養し、虫歯の治療で神経を取り除いた歯に移植する。約1カ月で神経が再生され、かむ感覚を取り戻せるという。実用化は世界初という。

 親知らずなど不要な歯を抜き、内部の歯髄を採取。歯髄から幹細胞を培養する。半年から1年後には神経の周辺組織も再生する。費用は1本約55万円から77万円程度で保険は適用外。今秋には、親知らずなどを抜歯した際に幹細胞を冷凍保存する事業も始める。将来、神経を失った際の治療に備えることができる。

 エア・ウォーターは多角化の一環として2018年に歯の再生医療分野を担う子会社アエラスバイオ(神戸市)を設立した。同社と連携する「RD歯科クリニック」(同)の再生医療計画が厚生労働省に受理されたことから6月下旬に治療を開始した。

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