サクラソウが見ごろ―取手・利根川 ~4月30日常陽新聞~
市民が移植し群落に
取手市新町のJR常磐線橋梁(きょうりょう)下約4800平方㍍の利根川河川敷で、
サクラソウの群落約3万8000株が満開となり見ごろを迎えている。
利根川河川敷に名勝地をつくろうと、「取手自然友の会」の高田和男代表が1999年、
自宅の庭で育てていた約1000株を移植し、11年経って見事な群落になった。
盗掘の恐れがあるため、これまで移植地を公表せず、同会のメンバーが大切に育ててきた。
今回、3万株を超える群落に成長したことから、初めて公表した。
花は赤やピンク、薄紫、赤紫、白などさまざま。4月中旬ごろから咲き始め、5月半ばごろまで楽しめるという。
サクラソウの自生地は、さいたま市桜区の田島ケ原(10日前後が見ごろだった)がよく知られ、
国の天然記念物に指定されている。 所在地
利根川河川敷は肥沃な砂地で、年に数回水がかぶる低湿地であるなど、
田島ケ原と環境がよく似ていることから移植地に選び、これまで会員が年3回程度、
草むしりをするなどして増やしてきた。
同会事務局の戸井崎弘子さん(66)は
「市民の共有財産として大切に守っていければ」と話している。
新聞で情報GETした人たちがサクラソウ探しを楽しんでいた
新常磐線鉄橋工事進行中の為見学の際にはご注意を!