真壁の町並み「全国区」に

重要伝統的建造物群保存地区に茨城県真壁が加わった

嬉しいですね~

地元?ですから

 

常陽新聞によれば

真壁の古い町並みを、国が後世に残すべき全国レベルの価値ある歴史遺産として認めお墨付きを与えた。

・・・民間主導の地道な取り組みから17年住民の合意形成と行政の支援が実った形で歴史遺産を生かした新たなまちづくりに期待がかかる。

 

常陽新聞4月17日~

●歴史的な町並み全国区に
真壁地区が国の重伝建地区に選定
歴史的な町並みが残り、 2月の雛祭りイベントで人気を集める桜川市真壁地区が16日、 県内で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区 (重伝建地区) に選定され、 全国レベルの町並み保存地区に仲間入りした。 国の文化審議会が同日、 川端文部科学大臣に答申した。 関東では川越市などに次ぎ4例目、 全国で87地区目。 今後は国の財政支援を受け、 古い建物の保存や修復、 これを生かした新たなまちづくりに期待が高まる。
 
保存地区は真壁の中心市街地の中核をなす下宿、 高上、 大和町の全地区と、 上宿、 仲町の一部で面積は17・6㌶。 歴史的なつながりの強い 「五町内」 と呼ばれる地区で、 戦国時代の真壁城 (国指定史跡) の城下町を起源に、 江戸時代には笠間藩の陣屋 (出張所) が置かれ、 商業の盛んな在郷町として栄えた。
 
地区内には、 400年前から続く城下町の町割り (街区) が今も残る。 そこに江戸時代・天保の大火後の見世蔵や土蔵、 明治・大正期の重厚な蔵造りの町屋や薬医門、 袖蔵、 塀、 昭和期の洋風建築など国の登録文化財の38件を含む、 各時代のバラエティーに富んだ伝統的な建造物群が息づく。 真壁様式ともいえる 「不ぞろいの魅力」を訴求力に、 北関東らしい特徴ある町並み景観を残している。
 
重伝建地区は、 各地に残る昔からの集落や町並み保存を図る国の制度。 市町村が伝建保存地区を定め、 国がより価値の高いものを重伝建保存地区に選定する。 選定されると、 改装費用への国の補助金が手厚くなり、 税制上の優遇措置が受けられる。 古い建物の修理や修景などで800万円を上限に国から半額補助が受けられる半面、 建物の外観変更には規制が掛かる。
 
同市では、 1993 (平成5) 年から民間団体の 「ディスカバーまかべ」 (塚本和二郎会長) が独自に建物保存運動を展開し、 地元の機運醸成などで下地を作った。 その後、 合併前の旧真壁町も歴史的な町並みや建造物を生かしたまちづくりに力を入れ、 99年からは国の登録文化財制度を活用、 全国有数の104棟が指定されて町並み保存に弾みが付いた。
 
その後は、 早くから真壁地区の町並み保存に理解を示した河東義之・元千葉工業大教授ら専門家の指導で、 重伝建選定に向けて本格的な調査や検討が行われ、 同地区保存条例など制度面の整備手続きが進行した。 昨年9月には住民合意の成立を受けて市が保存地区の都市計画を決定し、 今年2月には中田市長が文部科学大臣に選定を申請していた。
 
選定を受け記者会見した中田市長は 「真壁の町並みが全国的に価値の高いものとして認められた意義は大きい。 今後は制度を活用して老朽化した建物を保存修理し、 歴史的な町並みや建物群を生かした住民主導のまちづくりを、住民と行政が一体となって進めたい」と決意を述べた。
 
ディスカバーまかべの吾妻周一副会長は 「長年の地道な保存運動が実った形だが、 歴史的な遺産を生かしたまちづくりはこれからが正念場。地元に残る後継者の育成や町並み観光客の増加に伴う受け皿づくりなど課題をクリアしていくことが重要。 何よりも住民が地元に誇りを持ち、 暮らしやすい地域にしたい」 と感慨を込めた。

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