未来の家族や自分にメッセージ 取手市、タイムポスト設置 ~産経新聞~
茨城県取手市は市制40周年を記念して、
10年後の自分や家族などにあてた手紙を投函(とうかん)する「未来へのメッセージ
タイムポスト」事業を、「ふみの日」の23日から実施する。
同市が、「一筆啓上」で始まる「日本一短い手紙」を書いた徳川家の家臣、
本多作左衛門ゆかりの地であることから、今回のイベントが企画された。
タイムポストは市役所、藤代庁舎、取手、藤代両図書館、戸頭公民館の5カ所に設置。
うち2基は市内にある東京芸大1年、大西りかさんが、「未来に向けて花が咲くように」の願いを込め、
市の花でもあるツツジをあしらった、アクリル製の淡いピンクと紫の直径約50センチの球形。
他の3基は同大大学院1年、加来悠さんが上面をこはく色にして
「時の流れ」をイメージしたという1辺45~60センチの直方体のもの。
タイムポストへの投函は23日から12月27日まで。手紙は市が保管し、
10年後の平成32年7月に一括して投函する。市文化芸術課では
「10年後の明るい未来を夢見ながら、明日への希望を手紙に託す夢のある事業」と話している。
道:夢のあとさき 地底へ続く「コロッセオ」 ~毎日新聞~
まだ午後の早い時間だというのに、地上から70メートルの最深部では、早くも日が陰りだした。
屹立(きつりつ)する花こう岩の石壁が何重にも重なり、急な坂が地底へと続いている。
「石切山脈」の採石場は地下を目指す。地底からの眺めは、まるでローマの競技場コロッセオだ。
もう110年間も採石は続いているという。
陽光が届かなくなった地の底が明るい。石の明るさに反射しているからだろうか。
稲田御影(みかげ)石は白い色合いで人気だという。
その白さがゆえに、さらに深く掘り進められていくのだろう。
◇石切山脈(笠間市稲田)
一帯は東西20キロ、南北10キロの花こう岩の産地で、61社が採石を行っている。
1899(明治32)年創業の中野組石材工業は、観光用に一部を一般公開。
敷地内に石のオブジェを展示した「野外美術館」もある。