放射線ミニ知識

TEPCO シロヒゲ博士の放射線のお話はとても理解しやすい基礎知識です

放射性物質
(ほうしゃせいぶっしつ)
世の中にあるすべての物は、原子でできています。私たちの身体も原子が集まって成り立っています。原子には水素や酸素など、いろいろな種類のものがありますが、大部分の原子は安定した性質を持っており、圧力を加えたり、熱したり、化学反応を起こしても、他の原子に変わることはありません。
しかし、原子の中のごく一部のものは不安定な性質をもっており、原子の中に蓄えられた余分なエネルギーを外に出して、安定した別の原子に変わろうとします。
このとき出るエネルギーを放射線と呼び、放射線を出す物質のことを「放射性物質」と呼びます。
 
放射線
(ほうしゃせん)
不安定な原子は安定な状態になる際に、原子の中に蓄(たくわ)えられた余分(よぶん)なエネルギーを外に出します。そのとき外に出てくるエネルギーが放射線です。ガスコンロなどでお湯を沸(わ)かし、コップに注いですぐにそれを飲もうとしても熱くて飲めません。しかし、しばらくすると熱を外に放出することでしだいに冷めていきます。このお湯から放出される熱と同じように不安定な原子核から放出されるエネルギーが放射線です。

 
放射能
(ほうしゃのう)
「放射能」とは、原子核が壊れながら放射線を出す能力のことです。放射能の強さは、放射性物質が1秒間に壊れていく数で表し、毎秒1回の崩壊をする放射能の強さを1ベクレル(Bq)として表します。これが多ければ多いほど放射能が高い、または強いと言われます。
身近にある物に例えると、懐中電灯を放射性物質と思えば、放射能は「光を出す力」。実際に懐中電灯から出る光が「放射線」に例えられます。

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