仙台「光のページェント」にLED6万球

~毎日新聞 希望新聞 20110911~

東日本大震災:仙台「光のページェント」にLED6万球
 
昨年の「SENDAI光のページェント」=仙台市青葉区で 東京・原宿で「表参道イルミネーション」を実施している商店街振興組合原宿表参道欅会と実行委員会が、日本の街路樹イルミネーションの元祖として知られる仙台市の「SENDAI光のページェント」に、LED電球約6万球を提供して今年の開催を支援することを決めた。商店街の各店舗に募金箱を設置し、支援金も募っている。

 「SENDAI光のページェント」は1986年、日本初の街路樹イルミネーションとして始まった。以後毎年12月に開催、仙台の冬の風物詩として親しまれている。25回目を迎えた昨年は、全ての使用電球を消費電力の少ないLED球に切り替えて話題となった。

 しかし、東日本大震災でLED球を保管していた倉庫が津波被害を受け、約55万球の全てが破損した。関係者が協議を重ねた結果、「被災地に復興への希望の明かりをともしたい」として今年12月の開催を決定。全国に協力を呼び掛けていた。

 「表参道イルミネーション」は、仙台の取り組みを参考に91年に開始。その後も実行委員会同士が見学や情報共有を通じて交流を続けており、表参道で使っているLED球の提供などを決めた。欅会理事長で実行委員長の松井誠一さん(60)は「こんな大災害の時こそ、みんなが力を合わせることが大事。復興には時間がかかるだろうが、未来への明かりを共に育てていきたい」と話している。

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