常総菅原小学校に岐阜の桜植樹 500kmとんできた風船が縁
立菅原小に16日、岐阜県高山市荘川町で育てられた桜の苗木2本が植樹される。92年1月、水海道市(現常総市)大生郷新田町の農業、田村武夫さん(57)が畑で、破れた風船を見つけたのが縁だ。
風船は岐阜県荘川村(現高山市)の荘川保育園の園児が飛ばしたもので、約500キロの旅をしてたどり着いたものだった。田村さんが連絡を取ると、園長からお礼の手紙が届き、田村さんは人形を贈った。
かつて村の一部がダムに沈んだ荘川村では、2本の桜の木が水没を免れて移植され、それがきっかけで「荘川桜」が名物になっている。今年、それを知った田村さんは現地を訪問し、苗木6本をもらい受けた。田村さんは母校の菅原小と話し合い、校庭に植樹することになった。16日の植樹式には、児童代表らが参加する。
田村さんは「命を大切にする気持ちを荘川桜を通じて育ててもらいたい」と話している