取手市桜が丘集会場建設計画の記事

集会所建設計画巡り紛糾
住民投票呼び掛けも-取手市桜が丘
取手市桜が丘の住宅団地で、同自治会が、築20年の第1集会所隣接地に計画している三つ目の集会所建設を巡って、住民の一部が 「皆の意思を反映していない」 などとして、 4月1日に開催予定の自治会定期総会に、 住民投票の実施を呼び掛けるなど紛糾している。
市は、 地域集会所建設補助金として同自治会に総額約7700万円の建設費の一部1170万円を交付することを内諾し、 2012年度一般会計当初予算案に計上して、 3月議会に提案している。 建設に反対する住民からは、 建設補助金を予算から削除するよう求める陳情が出された。 9日の総務委員会では賛成少数で否決。 最終日の23日開かれる本会議で審議される。
同自治会は、 第1と第2集会所隣接の市有地計約3900平方㍍を市から無償貸与を受け、 新たな集会所と有料駐車場を建設する計画を立てている。 そのうち約1070平方㍍ (2カ所合計) に46台収容できる有料駐車場を整備し、 年間74万円の使用料を市に払って、 年間220万円の収入を得ると想定している。 第2集会所隣接地の集会所の建設時期は未定。
2カ所の市有地は、 団地が造成された当初に、 保育所を建設するための公益施設用地として民間開発業者から市に無償譲渡された経緯がある。 しかし保育所は建設されないまま遊休地となっていた。 09年、 市は遊休地などの売却を推進する財政構造改革アクションプランを策定し、 同市有地を住宅地などとして売却する方針を決定。 これに対し自治会側が再考を求めたのがそもそものきっかけだ。
その後、 自治会と市との間で交渉が続けられ、 市は昨年8月の市有財産管理委員会で2カ所の市有地の無償貸与などを了承、 自治会は同10月の臨時総会で、 自治会館と駐車場の建設を可決した。
反対する住民は①すでにある集会所の隣に、 新しい自治会館を作るのは無駄遣い②建設を可決した臨時総会は 「自治会長に委任する」 という委任状の取り方に問題があった③無償譲渡した市有地は自治会に返還するよう求めるべきで、 有効使用の方法は、 公園を拡張して多目的広場にするなど自治会館建設以外にもある―などと主張している。
これに対し自治会執行部は①近い将来、 建て替え時期が来ると判断し取り組みを開始した。 住民の高齢化により第1集会所2階の利用が困難になりつつあるほか、 老朽化と共に設備面に問題が生じ始めている②自治会長は毎年、 総会で選ばれ業務執行が一任されているのだから委任状に問題はない③白紙となった場合、 土地無償貸与条件を返上せざるを得ず、 今後売却を阻止するのが難しくなる。 市との交渉は実に厳しく、 結果論なら何とでも言える―などと文書で住民に説明している。
一方、 市の集会所建設補助金交付条件として、 木造の場合、 築25年以上でないと対象にはならないが、 市は、 築20年の第1集会所は市の補助金を受けて建設された建物ではないので、 25年経っていなくても交付制限とはならないとしている。

取手市桜が丘集会所住民投票呼び掛けも-建設計画巡り紛糾 ~常陽新聞20120320~

取手市桜が丘の住宅団地で、同自治会が、築20年の第1集会所隣接地に計画している三つ目の集会所建設を巡って、住民の一部が 「皆の意思を反映していない」 などとして、 4月1日に開催予定の自治会定期総会に、 住民投票の実施を呼び掛けるなど紛糾している。

市は、 地域集会所建設補助金として同自治会に総額約7700万円の建設費の一部1170万円を交付することを内諾し、 2012年度一般会計当初予算案に計上して、 3月議会に提案している。 建設に反対する住民からは、 建設補助金を予算から削除するよう求める陳情が出された。 9日の総務委員会では賛成少数で否決。 最終日の23日開かれる本会議で審議される。

同自治会は、 第1と第2集会所隣接の市有地計約3900平方㍍を市から無償貸与を受け、 新たな集会所と有料駐車場を建設する計画を立てている。 そのうち約1070平方㍍ (2カ所合計) に46台収容できる有料駐車場を整備し、 年間74万円の使用料を市に払って、 年間220万円の収入を得ると想定している。 第2集会所隣接地の集会所の建設時期は未定。

2カ所の市有地は、 団地が造成された当初に、 保育所を建設するための公益施設用地として民間開発業者から市に無償譲渡された経緯がある。 しかし保育所は建設されないまま遊休地となっていた。 09年、 市は遊休地などの売却を推進する財政構造改革アクションプランを策定し、 同市有地を住宅地などとして売却する方針を決定。 これに対し自治会側が再考を求めたのがそもそものきっかけだ。

その後、 自治会と市との間で交渉が続けられ、 市は昨年8月の市有財産管理委員会で2カ所の市有地の無償貸与などを了承、 自治会は同10月の臨時総会で、 自治会館と駐車場の建設を可決した。

反対する住民は①すでにある集会所の隣に、 新しい自治会館を作るのは無駄遣い②建設を可決した臨時総会は 「自治会長に委任する」 という委任状の取り方に問題があった③無償譲渡した市有地は自治会に返還するよう求めるべきで、 有効使用の方法は、 公園を拡張して多目的広場にするなど自治会館建設以外にもある―などと主張している。

これに対し自治会執行部は①近い将来、 建て替え時期が来ると判断し取り組みを開始した。 住民の高齢化により第1集会所2階の利用が困難になりつつあるほか、 老朽化と共に設備面に問題が生じ始めている②自治会長は毎年、 総会で選ばれ業務執行が一任されているのだから委任状に問題はない③白紙となった場合、 土地無償貸与条件を返上せざるを得ず、 今後売却を阻止するのが難しくなる。 市との交渉は実に厳しく、 結果論なら何とでも言える―などと文書で住民に説明している。

一方、 市の集会所建設補助金交付条件として、 木造の場合、 築25年以上でないと対象にはならないが、 市は、 築20年の第1集会所は市の補助金を受けて建設された建物ではないので、 25年経っていなくても交付制限とはならないとしている。

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