女の気持ち:主人の料理教室 茨城県取手市・後藤政子(主婦・77歳)
毎日新聞 2013年09月29日 東京朝刊
朝から狭い台所で、いつも目を回している。とうとう「もう限界」と大きな声を出した。
和食系なので、おひたしに漬物、温野菜のサラダを作り、メインは焼き魚など。みそ汁の具は2種類は入れる。そしてデザートのリンゴは、前歯が弱いという主人には一口大に切って出す。
こんなこと、いつまでも続けられない。朝食を作るだけで1日分の体力を使い切ってしまい、食後はすぐには立てない。
そして、ついに本物のめまいで倒れてしまった。近くの医院で点滴を受けて寝ていた。このまま寝たきりになってしまいそうだった。
今月2日のくらしナビ面「料理が変える!?定年後」の記事で、男の料理教室の様子が取り上げられていた。この記事を読み、やっぱりそうなのだと思った。
主人が「これから、朝ご飯は俺がやってみる」と言う。次の朝起きてみたら、もう台所に立ってフライパンで何やら炒め物をしていた。
気になったので、油を聞いた。私は、大事に少しずつ使っている生食用の油と、ほかに炒め用と香油の3種類を使い分けしているので、それを主人に教えた。
教えたといっても、何十年も職場では上から目線の立場にいた。だから、プライドを傷つけないように言った。野菜の味付けもそれぞれ調味料が違うので、やっぱり私が仕上げた。一日も早く料理教室に行ってもらいたい。
女の気持ち:主人の料理教室 茨城県取手市・後藤さん 毎日新聞 20130929
朝から狭い台所で、いつも目を回している。とうとう「もう限界」と大きな声を出した。
和食系なので、おひたしに漬物、温野菜のサラダを作り、メインは焼き魚など。
みそ汁の具は2種類は入れる。
そしてデザートのリンゴは、前歯が弱いという主人には一口大に切って出す。
こんなこと、いつまでも続けられない。朝食を作るだけで1日分の体力を使い切ってしまい、食後はすぐには立てない。
そして、ついに本物のめまいで倒れてしまった。
近くの医院で点滴を受けて寝ていた。
このまま寝たきりになってしまいそうだった。
今月2日のくらしナビ面「料理が変える!?
定年後」の記事で、男の料理教室の様子が取り上げられていた。
この記事を読み、やっぱりそうなのだと思った。
主人が「これから、朝ご飯は俺がやってみる」と言う。
次の朝起きてみたら、もう台所に立ってフライパンで何やら炒め物をしていた。
気になったので、油を聞いた。
私は、大事に少しずつ使っている生食用の油と、ほかに炒め用と香油の3種類を使い分けしているので、それを主人に教えた。
教えたといっても、何十年も職場では上から目線の立場にいた。
だから、プライドを傷つけないように言った。
野菜の味付けもそれぞれ調味料が違うので、やっぱり私が仕上げた。
一日も早く料理教室に行ってもらいたい。