茨城新聞デスク日誌 20140924
東京・代々木公園での感染報道から始まったデング熱騒動。
感染拡大の不安は全国に広がってきたようだ。
今やどこでかかっても不思議でない状況と言える。
幸い秋からは蚊もいなくなり、終息に向かうと考えられている。
でも、来年以降はどうなるのだろうか。
東南アジアで猛威を振るうデング熱には、有効な治療薬や予防ワクチンがまだ、ない。
対症療法でも重症化することが少ないから、開発が遅れていたのかもしれない。
ただ、開発が進まなかった理由が「お金にならない」ということだったら怖い。
国際化している製薬業界。
莫大(ばくだい)な開発費のかかる新薬研究は、
世界市場で利益の見込める薬が優先されているのだろうか。
市場の論理が新薬開発にまで影響していたとしたら、不安の拡大は止まらないように思う。
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