ふれあう人のお役にたちたい

女の気持ち 私の終活 毎日新聞 20140924

8月末、85歳の誕生日を迎えました。

いよいよ身辺整理をしなくてはと思います。

元気に生活していますが、血圧が高いため、いつひっくり返るかもしれないという不安があります。

そんなことになったら、家の中を見回してみて恥をかいてしまうと思っていました。

しかし、今は自分が恥をかかないためではなく、

後始末をしてくれる人の手間を少しでも省かなくては申し訳ないと思うのです。

長年着ていない洋服、はかなくなった靴、古い年賀状、写真。

捨ててもいい物がいっぱいあります。

でも、50年以上になる日記は、特別秘密があるわけではないけれど、

何としても自分の手で処分しておきたいのに、今は決心がつかないでいます。

遺言を書いて置いてある場所を知らせておこうと思っています。

お棺に入れてほしい物を言っておくつもりです。

お医者様に延命治療をしないでほしいとお願いしてあります。

一番大事なことですが、御住職様に自分の希望する葬儀の仕方にご理解をいただきたいと思っています。

心の中の整理はついたような気持ちです。

残りの人生の中で、ふれあう人に私が何らかのお役に立てることがあったら、うれしいと思います。

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