茨城新聞動画ニュース 20150120
警の警察犬と警察犬指導士の嘱託書交付式が19日、
茨城町上石崎の県警察学校で開かれ、寺門祐児刑事部長が警察犬26匹のほか、
所有者や指導士22人に今年1年間の委嘱書を交付、
このうち通算5年間委嘱を受けている2匹に感謝状が贈られた。
交付式で寺門刑事部長は、城里町で昨年11月、
行方不明になった女性(78)を警察犬が発見し、
無事保護した例を挙げ「『においの捜査官』として警察犬に対する期待が高まっている。
事案発生の際には現場で十分に力を発揮してほしい」などとあいさつした。
また、委嘱された警察犬は「足跡追及」と「臭気選別」の実技を披露した。
感謝状を受けたラブラドルレトリバーの「アンケ」(雌7歳、小沼一雄さん所有)の指導士、
菅原恭子さん(42)=取手市=は「出動の際は、訓練の成果を発揮してお役に立ちたい」と話した。
県警鑑識課によると、昨年の警察犬の出動件数は58回。
このうち行方不明者の捜索が27回だった。
警察犬:26頭に嘱託書 不明者捜索などで活躍 毎日新聞 20150120
県警は19日、茨城町上石崎の県警察学校グラウンドで、昨年10月の審査会で選ばれた
シェパードなど26頭に警察犬の嘱託書を交付した。
近年は高齢者の行方不明事案が増加していることから、
県警鑑識課は「特に気温が下がる冬の捜索は時間との勝負。
早期発見のため、警察犬の役割は大きい」と期待している。
県警では、独自に飼育・訓練する「直轄犬」がおらず、
民間の犬を審査・委嘱する「嘱託犬」を活用している。
今年はシェパード24頭、ラブラドール・レトリバー2頭の計26頭(2〜11歳)に委嘱。
また、通算5年の委嘱を受けたとして、取手市新町の新聞販売店経営、
小沼一雄さん(56)ら2人に感謝状を贈った。
県内の警察犬出動件数は2014年、犯罪捜査31件、行方不明者捜索27件の計58件となっており、
不明者捜索の割合が05年比7・5ポイント増の46・6%に増えている。
増加傾向にある高齢者の行方不明事案に重要な役割が求められており、
警察犬による捜索が実際に実を結んだケースもある。
城里町石塚で昨年11月、無職女性(78)が家を出たまま行方不明となり、
警察犬が女性の靴の臭いを頼りに届け出から約5時間10分後に発見した。
女性は全盲で軽度の認知症だったという。
鑑識課は「寒い季節だった上、発見が遅れれば事故に巻き込まれる可能性もあった」と指摘。
さらに「今後も高齢者の数は増えるため、警察犬の役割はますます重要になる」と話した。