茨城新聞動画ニュース 20150205
桜川市真壁地区の見世蔵などにひな人形を飾った「真壁のひなまつり」が4日、
江戸時代の風情が残る同地区で始まり、初日から大勢の人出でにぎわった。
3月3日まで開催。
ひな人形は同地区の商家や民家など約160軒に飾り付けられ、
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された歴史的な町並みを散策しながら見て回る。
各所での温かいもてなしも楽しみの一つで、この日も真壁名物うまかべすいとんの試食に長い行列ができた。
呉服業、柳田隆さん(57)の店舗には次々と見学者が訪れ、
「気軽に見てくださいね」と声を掛けていた。
リピーターという栃木県茂木町の涌井明男さん(65)は「毎年1度は来ているが、
毎回新たな発見がある」と話した。
実行委員会の村上宏委員長(60)は「来る人も迎える人も楽しいひなまつりになれば。
おもてなしの気持ちを忘れないようにしたい」と力を込めた。
催しは、2003年に有志21軒が店頭にひな人形を飾ったのがきっかけに開催されている。
期間中、約10万人が訪れる。東日本大震災で歴史的建造物の大半が被災したが、
修復が終わった建物も多く、街にも明るさが戻りつつある。