取手・井野小閉校 一文字に思い込め 児童ら、校歌の「旗」を660枚
毎日新聞 20150323
「はげもう げんきに みんなげんきに」−−。
取手市立井野小学校の児童らが校歌の歌詞をひらがなに直して
全文字を一つずつ旗にした作品を仕上げ22日、閉校記念行事で披露した。
全児童153人と校区の井野団地をはじめ住民が、学校の思い出を残すため
昨年から共同制作。万国旗のようにつなげた。
取手アートプロジェクト実行委員会(TAP)が協力。
TAPが同小に、東京都葛飾区の美術家夫妻、
宮田篤さん(31)と笹萌恵さん(28)を派遣して実現した。
縦横各約20センチのカラフルなフェルトを材料に、色選びや文字の切り抜き、
縫い付けを児童が学年ごとに分担。旗は660枚に上り、
住民も参加、延べ約3300人が制作に携わったという。
記念行事で島田三郎校長は「いつまでも優しい心を持ち続けてほしい」とあいさつ。
校歌の旗に囲まれて全員で校歌を斉唱した。
井野小は1969年開校。
児童減少のため今月末で閉校し、
小文間小、吉田小と統合、4月から新設の取手東小学校として再出発する。
「校歌の旗」は取手東小に保管される予定。