日本花の会結城農場19日まで一般公開

桜の苗木の生産や配布、研究に取り組む日本花の会結城農場(結城市田間)で、

桜見本園が一般公開されている。

咲き誇る枝垂(しだ)れ桜や八重桜、匂(にお)い桜の花々と甘い香りが、

約8万3千平方メートルの農場を包み込んでいる。19日まで。

日本花の会は1962年に設立。各地の桜の名所づくり支援や花のまちづくり運動を進めている。

結城農場は優良品種の苗木を生産・育成し、これまで国内外に220万本以上を配布。

見本園には350種以上の桜が育てられている。

一般公開は、園芸品種の総称である「サトザクラ」が見頃を迎える4月中旬に毎年実施している。

普段行われている維持管理作業を停止しているため、ゆっくりと桜を観賞できるほか、

苗木のほ場も見学できる。12日は約50品種が開花し、

一重から八重、菊咲などさまざまな形と、濃淡ピンクや白、黄などの色合いの桜が“共演”。

訪れた人たちは、間近に花の香りを嗅ぐなどして楽しんでいた。

つくば市上ノ室、若梅松男さん(80)は「10年以上前から、年に3、4回来ている。

1カ所でこれだけ(桜が)楽しめる場所はない」と笑顔を見せた。

次の週末には、紅色や珍しい緑色の花、花びらが100枚以上ある品種も咲き始める見込み。

田中秀明農場長は「桜はソメイヨシノと思いがちだが、さまざまな桜があることを知ってほしい」と話している。

開園時間は午前10時〜午後3時。入園無料。ホームページ

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