取手市側溝総延長400km 点検

茨城新聞動画ニュース 20150715

取手市は、市内全域の市道の側溝に破損やたわみ、土砂の堆積物などがないか点検を始めた。これまで市は、住民から要望があった場所の対応は行っていたが、市主導の一斉点検は初めて。今後の大雨や台風時の増水に備える。対象路線の総延長は約400キロに及ぶといい、市は約1カ月をかけて調査したあと、補修や堆積物の除去が必要な箇所については順次対応する方針だ。

「ここは5センチ」「ゼロですね」。取手市紫水の住宅街で、市職員が2人一組となって側溝にたまった堆積物の量をチェックする。同市管理課によると、同時に6組を編成し、述べ204人体制で点検するという。

昨年、市に入った側溝の清掃依頼は約30件。堆積物がたまると、道路上に雨水などがあふれやすくなったり、悪臭が発生したりするため、衛生面でも問題となる。担当者は「これまで、市の姿勢は『受け身』だったが、問題のある場所を積極的に把握していこうということになった」と一斉点検の狙いを話す。

市は補修や清掃作業の費用として、6月補正予算に約2800万円を計上。調査終了後に対応が必要な箇所を洗い出し、業者に依頼する場合は9月以降を予定しているという。

この日調査が行われた紫水地区に娘が住んでいるという女性(62)は「自宅周辺で、(側溝の)不具合を感じたことはなかったが、旧藤代町の地域はよく冠水している。点検をするのであれば徹底的にやってもらいたい」と要望していた。

Tags: ,

Leave a Reply