取手 MERS患者想定し訓練 防護服着脱や検査手順
茨城新聞 20150731
取手市本郷のJAとりで総合医療センター(新谷周三病院長)は29日、同センターの感染症病棟で中東呼吸器症候群(MERS)の患者を想定した受け入れ訓練を行い、保健所や近隣市町村の担当者ら約70人が参加した。
訓練は、サウジアラビアから25日に帰国した龍ケ崎市内の男性(40)に38.5度の発熱とせきの症状が出たという設定。保健所からの連絡を受けた担当の医師や看護師らは防護服の着脱方法を確認したほか、患者役の男性から、喉の粘液を採取し、検体を保健所の職員へ手渡すなどの手順を確認した。
県保健予防課によると、MERSなどの2類感染症に対応できる医療機関は県内に11あり、MERSに関する同様の訓練は今回が2例目。同センターの太田正康感染管理室長は「今回はMERSの訓練だったが、毎年のように新型インフルエンザなどが発生する可能性はあり、しっかり対応できるように準備したい」と話した。