取手の椎貝医師に山上の光賞

山上の光賞
取手の椎貝医師に 人工透析回避を追求 

毎日新聞2016年5月14日 

 取手市中央町の椎貝クリニック院長、椎貝達夫さん(77)が、健康・医療分野で活躍する75歳以上の人を顕彰する第2回「山上(さんじょう)の光賞」に選ばれた。同院は慢性腎臓病(CKD)の専門外来。通算37年間、人工透析を回避するための療法を臨床と研究の両面で追求してきた成果が認められた。

 賞は地域医療振興協会、全日本病院協会などが共催し、昨年始まった。全国から推薦が寄せられ、審査の結果7人が受賞した。

 東京都港区のホテルで10日に行われた授賞式で、日本学術振興会の安西祐一郎理事長は椎貝さんの功績について「透析は難儀なことだが、透析を36%減少させた実績がある」などと述べた。椎貝さんは「開業(2009年)後に治療法の進歩が得られ、一般化できるものかを検討していきたい」と意欲を見せた。

 椎貝さんは1964年に東京医科歯科大卒業。85〜09年に取手協同病院(現・JAとりで総合医療センター)院長を務めた。CKD患者に血圧調節や食事療法などを複合した療法を導入している。

Tags: ,

Leave a Reply