4500年前の食生活紹介 取手市埋蔵文化センター

4500年前の食生活紹介 中妻貝塚調査で判明 取手 
毎日新聞2017年3月15日 

 約4500年前の縄文時代、現在の取手市小文間地区に暮らした人々は、多くの種類の貝に加えて鳥獣も食していた--。市指定史跡「中妻(なかつま)貝塚」の調査を基に判明した縄文人の食生活を見せる企画展「貝塚を読み解く-中妻人の豊かな食卓-」が、市埋蔵文化財センター(同市吉田)で開かれている。貝殻のほか、シカやイノシシ、オオカミやハクチョウなどの骨などを中心に計220点を展示中だ。

 中妻は縄文後期の貝塚。サンプル調査では現在もなじみのヤマトシジミが約95%を占め、ハマグリやムラサキガイ、オオタニシなども見つかった。一方、鳥獣の骨片ではシカとイノシシ、カモが圧倒的。数こそ少ないものの、ウサギ、キツネ、アナグマやオオカミの骨もある。骨片自体には焼いたりあぶったりしたような跡はなく、石器で解体して焼いたり煮たりして食べていたとみられる。

 同センターの本橋弘美学芸員は「海の幸と山の幸をバランスよく食していたことを想像しながら見ていただきたい」と話す。

 4月23日まで(月曜休館、20日は開館)。無料。問い合わせは同センター(0297・73・2010)。

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