選挙の出前授業
実物使い模擬投票 取手二高 茨城
毎日新聞2017年6月15日
取手市選挙管理委員会は14日、県立取手二高(同市東2)で3年生150人を対象に、選挙の出前授業を行った。昨夏から選挙権年齢が18歳に引き下げられたため、基本知識や選挙運動の注意点を教えるのが目的。
講師を務めた市総務課職員の松下慶さん(26)は「投票に行かないと生活のルールを自分たちが関与しないうちに決まってしまう」と投票の意義を解説。また同じ高校3年生でも、まだ17歳だと選挙権がないことや、フェイスブックなどのSNS上で特定の候補者のコメントを発信すると、公職選挙法違反になる恐れがあるなど、選挙の注意事項を説明した。
また会場には、県知事選(9月25日任期満了)を想定した模擬投票所を設置。生徒自身が投票管理者と投票立会人になり、実物の投票箱を使った模擬投票も行った。
記載台も実物を持ち込み、3人の生徒が「取手党 取手太郎」ら架空の候補者5人のうちから1人を選ぶ投票を体験した。
同高生徒会長の八木佑人さん(18)は「生徒会の選挙よりもかしこまった感じがした。やり方はのみ込めた。インターネットなどで知識を得て知事選の投票に行きます」と笑顔で話していた。