詐欺にご注意下さい

茨城新聞 20170629

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毎日新聞 20170629

 今月20日に千葉県君津市の消防士を詐欺未遂容疑で逮捕した取手署(小松崎邦二署長)は28日、ニセ電話詐欺を防いだとして「茨城県信用組合取手支店」(取手市新町)と同支店預金係の市東(しとう)真子さん(25)に感謝状を贈った。

 同署などの説明によると、19日午後2時半ごろ、取手市内の男性(79)と妻が支店を訪れ、窓口担当の市東さんに「300万円の定期預金を解約したい」と申し込んだ。使途を尋ねると、夫婦は「車の代金250万円を払うため」と落ち着いて話したという。

 ここで市東さんが機転を利かせ、購入する車のメーカーと車種を尋ねた。ニセ電話詐欺チェック表になかった質問に、夫婦は返事に詰まったという。

 報告を受けた今野猛支店長(50)はニセ電話詐欺と確信。「お孫さんなどから電話はなかったですか」と事情を聴いている間、別の職員が110番。午後3時に「孫」と名乗る男が自宅に金を取りに来ることが分かり、受け子役とされる消防士の逮捕につながった。

 小松崎署長は「容疑者検挙に直結した」と感謝した。市東さんは「被害を防ぎ、お客様の財産を守ることができて良かった」と振り返った。

 

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