感謝状 郵便局員の2人、詐欺被害を防ぐ 取手署
毎日新聞2017年12月8日
取手署は、機転の利いた対応でニセ電話詐欺被害を防いだとして、取手市片町の藤代郵便局(原哲男局長)と局員2人に感謝状を贈った。
先月27日、79歳の女性が「お菓子を送りたい」と同郵便局を訪れた。荷物が名刺入れほどの大きさだったため、局員の庄司さやかさん(37)が「小さ過ぎる」と不審に思い、「お菓子でいいんですか」と尋ねると、女性は「実はキャッシュカード」と明かした。
隣にいた局員の小川晴美さん(52)が「中身は何ですか」と改めて問い直すと、女性は「『お菓子』と書くように言われた。役場から医療費の還付金を出してくれると聞いた」と話した。
小川さんは「これは詐欺だ」と確信し、上司に報告。上司が取手署に連絡した。
同署によると、女性は先月24日から数回、男の声で電話を受け、カードの暗証番号も聞き出されていた。詐欺未遂事件として捜査中だ。原局長は「お客様の財産を守ることができて良かった」と話した。