自分だけの楽しいことを見つける

女の気持ち
もったいない
毎日新聞2018年2月7日

 夫が家事を全くせず気持ちも通じ合わないという、「70歳の怒り」(1月22日本欄)を書かれた方へ。

 早くその暗いトンネルから抜け出してください。まず、悩む時間がもったいない。あなたも70歳。明日はわからないのですよ。自ら動いて、楽しい時間を見つけてください。もうダンナさんは放っておきましょう。懇切丁寧に世話を焼くから何もしなくなるのです。あなたは自分の人生を楽しんでください。

 私は67歳、ずっと働いてきました、今も。ダンナと半日一緒にいるとイライラします。仕事で朝から夜遅くまで家を空けていた私は決心しました。「どちらが先に逝くかわからない。残されて困らぬように、夫の食事は夫が作るべきだ」と。「私はこれから好きなことをします」とも宣言しました。

 もともと夫はマメな人で弁当も自分で作っていました。冬場に帰ると、石油ストーブの上の鍋の中で、おでんやカレーやモツ煮やらが煮えています。私自身は調理の機会が減り、どんどん料理が下手になっています。

 夫とは「共同生活者」。つがいでいる時期は終わったのです。お互い邪魔をせぬよう、自分のしたいことをするのです。

 生涯現役を目指す私は、定年のない仕事についています。スーパーで試食を勧め食品を販売する仕事です。あなたも外へ目を向け2時間ほどパートの仕事をしてみませんか? 世界が新鮮に映ると思います。

 自分だけの楽しいことを見つけてほしいと、切に思います。

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