中3自殺 取手市教育長が就任会見 「誠実に取り組む」
2018年4月7日(土)
取手市教育長に就任し、会見に臨む伊藤哲氏=取手市藤代取手市教育長に就任し、会見に臨む伊藤哲氏=取手市藤代
2015年に取手市立中3年だった中島菜保子さん=当時(15)=が自殺した問題について、新たに市教育長に就任した伊藤哲(さとし)氏(60)が6日、記者会見を開き、「問題を捉え直して誠実に取り組む」と抱負を述べた。引責辞職した前教育長の後任として、1日付で就いた。
伊藤氏は「長年ご心労ご心痛をおかけしていることを深くおわび申し上げる」と遺族に陳謝。これまでの市教委の対応について「重大な過ちだった」との認識を示した上で、「県が設置した第3者委員会の結果を真摯(しんし)に受け止め、再発防止策について着実に実施する」と述べた。
3月の保護者会で当時の担任が体調不良で欠席したため、遺族側が担任が出席する場を設けるよう求めていることに対し、「担任は保護者会への出席は困難だという医師の診断がある。現時点ではっきり示せない」と話した。