「ふるさと探訪」取手市

取手市の郷土史や文化財を写真とともに紹介している「ふるさと探訪」

茨城新聞 20180420

取手市教育委員会は、郷土史や文化財を紹介する冊子「ふるさと探訪」を発行した。市報に連載された同名のコーナーを一冊にまとめた。縄文時代の遺跡や水戸街道の宿場町など市の歩みを幅広く紹介している。

連載は市報「広報とりで」で2008年7月に始まった。17年で10年目の節目を迎えたことから、連載90回分をまとめて刊行した。

冊子では、直径2メートルの穴から約100体の人骨が出土した中妻貝塚(同市小文間)や江戸時代に栄えた水戸街道の宿場町の成り立ちなどについて、分かりやすく記述している。

表紙には、足踏み式水車で田んぼに水を引いている1956年当時の写真が、裏表紙にはJR常磐線松戸-取手駅間で電車の運転開始を記念して行われた48年の花火大会のポスターが使われた。

市報では写真は白黒だったが、冊子ではカラーで掲載した。連載を担当している市埋蔵文化財センター(同市吉田)は、「郷土史への理解と関心を深めてもらえれば」と話している。冊子はA5判、192ページ。500円(税込み)。

同センターのほか、市役所本庁舎や藤代庁舎、市内書店などで販売している。同センター(電)0297(73)2010。

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