取手市議会改革特別委 育児議員の支援提言 規則や議場改善要求
茨城新聞 2018年6月14日
女性の視点から参画しやすい議会の在り方を検討している取手市議会の「女性議員による議会改革特別委員会」(池田慈委員長)は13日、開会中の定例会で、子育て中でも議員活動したり、子育て世代が議会を傍聴したりできるよう、規則や議場の改善を求める提言書を入江洋一議長に提出した。併せて、議員が欠席できる理由に「出産立ち会い」を加えることを含めた会議規則の改正案などを提出した。
提言は、議長の許可がなくとも子どもが傍聴席に入ることを認める▽(子どもが入るため)傍聴席の一部を防音ガラスにする▽授乳ができる多目的室を設ける▽議員が授乳で30分間席を離れることを認める-などを求めている。
会議規則の改正案は、議員が欠席できる理由に「出産立ち会い」のほか「育児」「介護」などを加える内容。現状の規則では、出産による欠席以外は「事故」として扱われる。欠席理由に「出産立ち会い」を設けているのは、県内の議会ではまだないとみられる。
池田委員長は「立ち会い出産は増えている。パートナーが今後の育児に関わる上でも大切で、あえて加えた」と意義を話す。
また、妊娠出産やそれに伴う疾病で長期欠席しても報酬を減額しないようにする条例の改正案を提出。国に対して産前・産後の議員には一定期間、議会への出席を求めないなど、母子を保護するための法整備を求める意見書案も提出した。
提言書は議会運営委員会に諮られ、改正案は同委員会で審議した後、定例会最終日の22日に採決される。