移動可能な小型授乳室 取手市藤代庁舎 県内自治体で初設置
2018年12月15日(土)
設置された可動式の小型授乳室「mamaro」=取手市役所藤代庁舎設置された可動式の小型授乳室「mamaro」=取手市役所藤代庁舎
移動可能な小型授乳室「mamaro(ママロ)」が、取手市藤代の市役所藤代庁舎に設置された。子育て世帯が多く訪れる藤代庁舎で利便性を高める狙い。開庁時間内であれば授乳やおむつ替えなどで自由に利用できる。県内の自治体への設置は初めて。
授乳室はスライド式のドアが付いた完全個室。室内は高さ1・85メートル、面積1・28平方メートルで、折り畳んだベビーカーも持ち込める広さ。ソファに座って授乳やおむつ替えができる。利用時間は1人最大20分。
授乳室は育児関連サービスを提供する「Trim(トリム)」(横浜市)が開発。室内には映像モニターがあり、子育てに役立つ行政情報や協賛企業の広告が流れる。広告料で設置費用や月々の電気代を負担する仕組み。
藤代庁舎では窓口や地域子育て支援センターがあり、親子連れの利用も多い。市藤代総合窓口課の担当者は「授乳の場合、地域子育て支援センターを案内しているが、センターが開いていない時間もあった。予算を伴わず庁舎の皆で使えるようになる」と利便性向上に期待していた。