とりで・市民ミュージカル

とりで・市民ミュージカル 準備1年 いざ本番 小2〜70代、11、12日公演
本多重次モチーフに

茨城新聞 20190510

ステージ上で稽古をするとりで・市民ミュージカルのメンバー=取手市東ステージ上で稽古をするとりで・市民ミュージカルのメンバー=取手市東
取手市初の市民ミュージカル「鬼の涙がみた未来〜ときをこえた手紙〜」(とりで・市民ミュージカル実行委員会、取手市文化事業団主催)が11、12の両日、同市東の取手市民会館大ホールで開かれる。公募で集まった市民らが稽古を重ね、取手市にゆかりのある戦国武将・本多作左衛門重次の功績などをモチーフにし、家族で楽しめる完全オリジナルのミュージカルを作り上げた。昨年5月のメンバー募集から約1年がかりで開演までこぎ着けた指導者らは「市民がつくったエネルギーを伝えたい」と、多くの来場に期待している。

出演者は小学2年生から78歳までの33人。ダンサー4人と特別出演者も加わる。脚本、音楽がオリジナルのほか、衣装や舞台美術も手作り。それらを担当する裏方も20人弱集まった。

稽古は昨年7月に始まり、月1回から徐々に回数を増やし、今年に入ってからは週2回ペースで集合。本番直前の舞台稽古でも、熱のこもった指導が繰り広げられた。

ストーリーは、徳川家康に仕えた本多作左衛門重次が妻へつづった手紙を巡り、登場人物が戦国時代と現代の間をタイムスリップして交流する-という内容。愛と希望にあふれたファンタジー作品に仕上がった。

本番を前に、脚本・演出を手掛ける新井良和さん(42)は「みんなの力を引き出したい。出演者には稽古の成果を思い切り出して輝いてほしい」。主要人物の一人・タケシを演じる土浦日大高3年の笹子雅音(まお)さん(18)は「経験がなくても、練習すれば『ここまでできる』という演技を見せたい。みんなで協力した力が伝われば」と抱負を話した。

11日は午後4時半開場、同5時開演。12日は午後1時半開場、同2時開演。チケットは前売り一般2千円、高校生以下千円。当日入場も可能で、入場料は500円増となる。未就学児は入場不可。チケット取り扱いは同市民会館、とりで旅行センター、上野屋酒店、龍ケ崎市文化会館。問い合わせは取手市民会館(電)0297(73)3251。

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