茨城新聞 2019年6月14日
ロボット思い通り動け プログラミング体験授業 取手・山王小
2020年度実施の新学習指導要領でプログラミング教育が必修化されるのを控え、取手市山王の市立山王小(久松正樹校長、生徒57人)で12日、人型ロボットを使ったプログラミングの体験授業が開かれた。児童らはタブレット端末を使ってロボットに言葉や動きの指示を送り、プログラミングの楽しさを学んだ。
体験授業は、同校が取り組む「ICT(情報通信技術)を積極的に取り入れた授業」の一環。厚労省に認定された情報技術の専門家「ITマスター」が講師を務め、5、6年生計20人が参加した。
使われたのは「NAO(ナオ)」と呼ばれる人型ロボット。25カ所の関節を使ってさまざまな動きをし、会話ができる。
児童らはタブレット端末を使ったロボットの操作方法を学んだ後、ロボットが会話の内容に応じて返答を変えるようにするプログラムなどを入力。タブレット端末から無線LAN「Wi-Fi」を介して指示を送り、思い通りにロボットが話し、動くのを確認すると笑顔で拍手し、歓声を上げた。
同小5年の矢口くるみさん(11)は「一生懸命やって、達成感があった。またやってみたい」と感想を話した。同校でプログラミングを担当する仲田敦夫教諭(46)は「結論を自分で導き出し、計画的に実行するということが身に付く。今回の体験授業で、その手応えを感じた」と、プログラミング教育必修化の効果に期待した。